すき焼き特集: 太田なわのれん 和食探偵団 by ぐるラビ
すき焼き特集: 太田なわのれん![]() 太田なわのれんは明治元(1868)年創業で、現存している牛鍋店の中で最も古いお店です。 武家屋敷のような白壁の建物で、壁には牛鍋を好んで食べたという横山隆一氏が描いたフクちゃんの絵と、奉行所が店名を認めたという看板があります。店名になっている「縄のれん」をくぐると、明るい雰囲気のロビーになっています。ちなみに縄のれんは、明治時代にハエ除けとして店先に下げられていたものです。 こちらの牛鍋で使われるのは、一般的なしょう油ベースの割下ではなく、味噌仕立てになっています。創業者である高橋音吉が、ボタン鍋(イノシシ鍋)をヒントに考え出したそうです。実は味噌は肉をやわらかくする効果があるそうです。 そしてもう1つの特徴が、サイコロステーキのようにぶつ切りされた肉を使うこと。音吉は、太っ腹なうえにたいへんな酒豪だったそうで、酔っぱらいながら仕事をしているうちに、「薄切りにするなんて面倒だ」と、肉をぶつ切りにして出したところ、好評になったそうです。その創業者のアイディアとレシピを受け継ぎ、現在までのれんが守られています。
◆太田なわのれん
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